2010年4月11日日曜日

The HURT LOCKER

The War is Drug

戦争は中毒になる

この映画をやっと観にいくことができた。

主人公のジェームズ二等兵は「爆弾処理」のスペシャリスト
ほかの兵士がどんなに人を殺しても、彼には全く関係ないし興味もない
”俺の手さばきを、援護しながら黙ってみておけ”
と言わんばかりの傲慢さ。
彼がイラクで遂行する任務”爆弾処理”について最も魅力を感じていることは
設置された爆弾をいかに鮮やかに解除するか、
自分のスキルを見せて、相手(テロリスト)たちを
ぎゃふんと言わせることだけ。
だが、そんな傲慢さが徐々に崩壊していく。
自分はなぜここにいるのか

意味を探して最終的には”爆弾処理”という自分の天職に戻る
この道しか無いんだという、とても切なくやりきれない
彼の思いが伝わってくる。

そして、これは”殺戮兵器がある”といった大国のリーダーが根拠もなく突然始めた
戦争で起こっていくドラマなのだ。

彼の心の変化を実に巧妙に描いたキャスリン監督。
露骨にしないならも、要所要所にリーダー批判をしている手法に唸るばかり。
また、結果的に”敵”となるものが一切出てこないところにも
イラク戦争の無意味さ、無謀さ、無計画さを象徴いている。

ただ冒頭、スクリーンに表示される
War is Drug
は解釈に混乱を招くようにも。

とはいえ、世界規模で大賞を獲得したことで、さらにアメリカが起こした
馬鹿げた戦争をもっと知らしめ
彼らのような殺戮には全く関係ない任務を遂行する
兵士たちの切なさを感じてほしい。

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